こんにちは、
優しくなれる
話の聴き方講師の
垣辻より子です。
今日は、自力で起き上がることを
支援するという
テーマでお話しますね。
音声データ(stand.fm)はこちら↓↓
https://stand.fm/episodes/634173b620f201d78425832e
数年前にお亡くなりになりましたが、
認知症の専門医である
長谷川和夫氏ご自身が
認知症を発症されてから
書かれたご著書
「ボクはやっと認知症のことがわかった」
の中に長谷川氏が大好きと語っていた
物語が紹介されています。
傾聴にも繋がるところが
あると感じましたので、
それをシェアしますね。
公園を歩いていた小さな子が
転んで泣き出しました。すると、4歳くらいの女の子が
駆け寄ってきてきました。小さな子を助け起こすのかと
思って見ていたら、
女の子は、小さな子の傍らに
自分も腹ばいになって横たわり、
にっこりと、その小さな子に
笑いかけたのです。泣いていた子もつられて
にっこりしました。しばらくて女の子が
「起きようね」と言うと、
小さい女の子は
「うん」と言って起き上がり、
二人は手をつないで、
歩いていきました・・・。・
・
・『ボクは(長谷川氏)は、この女の子は
「パーソン・センタード・ケア」
(その人中心のケアという意味で
認知症介護の考え方)の
原点を表しているように思うのです。泣いている、
転んだ小さな子のもとに駆け寄って、
上から手を引いて
起こすのではなく、
まずは自分も一緒になって
地面に横たわり、
その子の顔を見る。これは、ケアを必要としている人と
同じ目線の高さに立つということです』
これを読んだ時に、
傾聴の聴き手のあり方と
似ているな~と感じました。
まずは、
聴き手は話し手の
世界感をわかろうとするために、
その世界感をご一緒
させていただくイメージ。
そして、
自力で起き上がることを支援するのには、
心のエネルギーが下がっている人のもとに
聴き手も下がるという。
いきなりアドバイスなどのように、
手を差し伸べるのでもなく、
時間をかけて十分に待つこと。
傾聴をする上で、気づきになることが
多くありました。
いかがでしょうか。
今日も何か、あなたの気づきに
なることがあれば幸いです。