優しくなれる
話の聴き方講師の
垣辻より子です。
この記事では、次のことが学べます。
【沈黙が気にならなくなる3つのポイント】
①沈黙になれる練習をする
②相手に意識を向けようとする
③沈黙を破る言葉を用意する
私の講座を
受けていただく方の中には、
沈黙が苦手な方が
いらっしゃいます。
ということで、
今回は、沈黙について、
お話したいと思います。
目次
沈黙とは
あなたは、
そもそも沈黙が苦手でしょうか。
それとも沈黙になっても
気にならないでしょうか。
沈黙が苦手なあなたは、
もしかしたら、
こういうタイプではないでしょうか。
一人対一人でも、
一人対多人数でも、
どちらでもいいのですが、
今まで、お話していたのに、
急に沈黙になってしまった。
そのときに、
何か自分がしゃべらないと・・
何か話題を見つけないと・・
という脅迫観念みたいなもの
が出てきてしまう状態にある。
沈黙恐怖症ともいわれています。
沈黙恐怖症の人は、沈黙の中に
自分がいることに
不安を感じているのです。
実際、
知人のカウンセラーの方に
お聞きしたことがあるのですが、
『沈黙が異常なほど怖い』
という方からの相談も
あるそうです。
勝手に不安になってしまうそうです。
そう、”勝手に”・・です。
その結果、
自分が我慢できずに、
しゃべってしまうのです。
そもそも、
自分一人でお部屋にいるときには、
沈黙恐怖症にならないですよね。
1人以上の他の人がいる場所で、
そういうことが起こるわけです。
そして、それには、
あなたの過去に
そうならざるを得ない体験が
あるのかもしれませんね。
なぜ人は会話の途中で沈黙になるのか?
そもそも人が沈黙になるには
理由(わけ)があります。
沈黙になるときは、
以下のようなときに起こります。
たとえば、
考えをまとめている
自分の考えをまとめるとか、
どのように相手に伝えればいいかを
考えている状況のとき
大事な事を話しだす前
大事な話をする前、
伝えたいこと(本題)、
あるいは、
決定的なことを言う前は
沈黙になることがあります。
話したくないと思っているとき
何かしら、想い、理由があって、
これ以上、話したくない、
口にしたくないときは、
沈黙になります。
話していいかどうか、
悩んでいるとき
話をしているうちに、
話することを
ためらうようなことも
出てきます。
など。
沈黙と傾聴の関係
普通の会話でも沈黙は
起こりうることですが、
傾聴やカウンセリングのときも、
少なくないのです。
どちらかと言うと、
多いのかもしれません。
そして、この場合は、
安易に沈黙を
破らないようにすることが
とても大事なことです。
相手は話したくない気持ち、
今、話せない気持ちになっている、
その気持ちに寄り添うということを
するのです。
しかし、
沈黙を破っていい場合もあります。
(もちろん、積極的に破る必要はないですが)
それは、相手の視線が、
こちらを向いている場合です。
これは、アイ・パターンといいます。
アイパターンとは
直接、沈黙には関係ないのですが、
参考までにアイ・パターンについて
ご紹介しますね。
相手の心理が読めるアイ・パターンとは
アイ・パターンは、
NLP心理学の概念のひとつです。
簡単に言うと、
感情が一番現れやすいのは
視線ということです。
ざっくりとお伝えすると・・
人が想起、記憶していたら、
あなたから見て、相手の視線が
右上を見ています。
未来のイメージを構成、想像していたら、
左上を見ています。
内的対話で、
自分の声を聴いている状態の時は、
右下を見ています。
身体感覚を探っている時は、
左下を見ています。
という風に、
”目は、口ほどにものを言う”という
ことわざがあるだけに、
目の動きから脳が
どこにアクセスしているのかを
分析したものなのです。
つまり、
沈黙になっているときに、
相手の表情をよく観察して、
相手の目線が、
上方向や下方向にあれば、
そのまま、その沈黙を
待つことをおすすめします。
沈黙が苦手な人の言動
それでは、沈黙が耐えられない人は、
どういう言動をとるのでしょうか。
大きな特徴の一つとして、
”目の前のものを話題にして
とりあえず話かける”です。
初心者の
傾聴ボランティアさんに、
ありがちな光景です。
「さきほどの昼食はいかがでしたか?」
「今、外は土砂降りの雨になっていますよ」
「このお菓子の美味しいですよね。
秋限定品があることご存じですか?」
なんとなく、
お互いが目の前に見えているものを
話題にすることがあります。
でも、これって、あなたにとって、
話したい話題でもないし、
聞きたいことでもないので、
自己嫌悪に陥ることも
少なくないのです。
沈黙が苦手な人の克服法
そこで、私がお伝えしている講座では、
沈黙が苦手なあなたに、
苦手を克服できるという
沈黙ゲームをというものを
ご紹介しています。
まず、沈黙ゲームの目的はというと・・
自分に向いている意識を他の人に
向けることが目的になります。
そもそも、沈黙って、
自分に意識が向きすぎているのです。
具体的な方法は、
講座内でワークをして、
体験していただきますが、
要は、自分へ向いている意識を
他の人に向ける練習をします。
このときに、自分は沈黙のまま、
その場にいることができると、
このゲームは、あなたの勝利です。
つまり、沈黙ゲームを何回か経験すると、
自分の中で成功体験が重ねられ、
沈黙が気にならなくなっていきます。
沈黙は悪いことではないという
学びになっていくのです。
実際、傾聴の仲間でも、
沈黙が気にならなくなった方が
多くおられます。
沈黙を破る言葉を持つ
では次に、
沈黙ゲームをしている間、
「それでも、ソワソワしました」
とか、
「やっぱり、話したくなる衝動にかられました」
という方におすすめする方法です。
そういう状態になったら、
他の皆さんにこういう風に
問いかけてださい。
「今、沈黙が続いてますが、
皆さんはいかがでしょうか?」
「今、どんなことを
感じていらっしゃいますか?」
ここで大事なことは、
相手はどう思っているのか?
相手はどう感じているのか?
を分かろうとしに行くことを
しているんですね。
しかし、1対1で傾聴している場合には、
時として、言葉は必要でないことも
ありますので、よく観察することが
大事ですね。
まとめ
傾聴では、
安易に沈黙を破らないようにすることが
とても大事なことです。
相手と関わろうとすること自体は、
決して悪くないのですが、
こちらが話さずにはいられない状態
になることは問題です。
相手の話したくない気持ち、
今、話せない気持ちに
寄り添うということを
傾聴には大切です。
なので、沈黙に慣れる練習を
してみてください。
自分の中に意識が向く前に、
相手に意識を向けようとする。
そわそわしてきたって思ったら、
あえて沈黙を破る言葉を、
用意しておくことで、
安心して沈黙にも
関わっていくことができます。
そして、沈黙も
コミュニケーションの一部だと
思って関わることができると、
もっと、心に余裕ができます。
もし良かったら、
参考にされてみてくださいね。
読んでいただき、
ありがとうございます。
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